ゆかりの人からの一言

ゆかりの人からの一言

中島知徳

中島知徳写真
 歴史は後世の人により伝承されていくものです。豊臣秀吉のようにその祖先が創生され恰も真実であるかのように主張されることも多々ありうると思います。
 しかし、高家郷の中島氏は事実を尋ねていけば名門清原一族の子孫であることを認証できることは喜ばしいことです。
 先祖から子孫にいたる流れの中でほんの僅かな一点を占有するに過ぎないわが身が、宇宙的に考えても、過去、現在、未来の中で自分を主張でき、永遠の命に似た自分の存在感に安らぎを覚えます。
 余談ですが、清原武則はアイヌの長を名乗り、士族の阿倍一族を滅亡させた辺りの歴史を、事象を交えながら展開させれればありがたいと思います。
 西暦800年から1100年近くにかけて中央集権を維持してきた大和政権が瓦解し、武士の台頭、その長である幕府の滅亡まで有為転変の歴史の中で、誇れる出自を持つことの意義は個人の自己満足くらいで止めておくことにしましょう。

宮崎市平和台病院理事長